海難事故年表・・・<1960年代>

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更新日 : 2010/3/31

海難事故年表・・・<1960年代>


1960年代

1960年6月4日:津軽海峡東方で対潜訓練中の海上自衛隊護衛艦の「あけぼの」と「いなづま」が、
操船ミスで衝突し2人が死亡、2人が負傷した。なお翌日には修理中の「いなづま」
で室内での清掃作業に用いたガソリンへの引火による爆発事故が発生し、3人が死亡した。
1962年11月18日:神奈川県川崎市の京浜運河を航行中のタンカー「第一宗像丸」(総トン数1,972t)が、
「タラルド・ブロビーグ」(同21,634t)に衝突。「第一宗像丸」の積荷のガソリンが炎上し、
付近を航行していた太平丸(同89t)と宝栄丸(同62t)も巻き込まれて炎上、4隻で41人が死亡。
事故原因は第一宗像丸の船長とタラルド・ブロビーグの水先人が見張りを疎かにしていたためとされたが、
狭い運河に揮発性の高い積荷を満載した船舶が過密航行していることも原因のひとつであった。
1963年2月26日:午前1時過ぎに兵庫県神戸市和田岬沖で貨物船「りっちもんど丸」(総トン数9,547t)と鳴門・阪神間の定期旅客船
「ときわ丸」(総トン数238トン)が衝突。「ときわ丸」は衝撃で沈没し乗員7人と乗客40人が死亡し3人が負傷した。
事故原因は「りっちもんど丸」船長の職務上の過失が主とされたが、「ときわ丸」側にも過失があったと認定された。
1963年3月30日:東京湾内で海上自衛隊護衛艦「てるづき」の右舷に貨物船「賀茂春丸」の船首が衝突し、自衛官5人が死亡。
1963年6月6日:フィリピンからラワン材を運搬していた洞南丸(4815t)が和歌山県潮岬沖で遭難。乗員33人が死亡・行方不明。
荷崩れにより転覆の危険があるため総員退避すると通信があったことから、荷崩れで横倒しになり沈没したとみられている。
また洞南丸が戦時標準型貨物船(1945年5月29日に三菱造船長崎造船所で進水)であったことも事故原因の一因であるとの指摘が、
事故直後の6月12日の衆議院運輸委員会でなされた。
1963年7月27日:広島県福山市で製鉄所建設現場に通勤する作業員57人が乗船したタグボート「第13湊川丸」(6,150Kg)が転覆沈没し10人が死亡。原因は定員の5倍が乗っていたことによる重量超過であった。
1963年8月17日:沖縄本島と久米島を結ぶ「みどり丸」が横波を受けて転覆・沈没。死者・行方不明112人。
1965年10月7日:マリアナ諸島アグリガン島の島陰で台風29号を避けていた日本のかつお・まぐろ漁船群が、
台風の予想外の針路変更と急発達のため暴風圏内に巻き込まれ、6隻沈没、1隻が陸に打ち上げられて大破沈没し、
死亡及び行方不明者209人の大量遭難となった。(マリアナ海難)
1969年1月5日:野島崎南東沖合を航行中のばら積貨物船「ぼりばあ丸」(総トン数33,768t)
の船首部分が突然折損脱落して航行不能となり、約1時間後に沈没。
長沢吉三郎船長ほか乗組員30人が行方不明となった。
翌1970年2月9日にも野島崎東方沖合で鉱石船「かりふおるにあ丸(総トン数34,001t)」遭難事件
(船体破損により浸水沈没。船長ほか4名死亡)が発生し、
どちらも就役して5年も経たない(ぼりばあ丸:3年3ヶ月、かりふおるにあ丸:4年4ヶ月)
新鋭大型貨物船が相次いで船体破損で沈没したことは、当時大型船建造を推し進めていた日本の造船業界に大きな衝撃を与えた。
また、かりふおるにあ丸の住村博船長(当時45歳)が船長としての責任を取るべく船と運命を共にするとして、
駆けつけた貨物船の救助を拒否、ブリッジより乗組員へ別れを告げ船体とともに海へ沈んだことが、大きな波紋を投げかけた。
それより半月ほど前の1月17日にも北海道奥尻島沖を航行中の石炭運搬船「波島丸」(総トン数3,913t)が時化のために転覆、
18人が死亡したが、この時も波島丸の上床力船長(当時60歳)が船と運命を共にしている。
当時の船員法第12条に「船長の最後去船義務」という項目があり、「旅客・海員その他船内にある者を去らせた後でなければ、
自己の指揮する船舶を去ってはならない」との条文があったが、
これが「船長に殉職精神を植え付けているのではないか」との批判が巻き起こり、国会でも大きな論争となった。
同年5月15日に船員法が一部改正され、第12条が削除されるきっかけとなった。
このころから世界中で大型タンカーが建造され始めたが、当初知りえなかった現象(静電気の発生、それが残油に引火)により、
多くの船が爆発炎上している。日本のタンカー及び日本に寄港したタンカーにおいても、
サウジアラビアにおける海藏丸火災事故(同国ラス・アル・カフジに入港中のタンカー海藏丸(総トン数20,949トン)が、
船内に侵入・滞留した石油気化ガスに引火して爆発炎上し14名が死亡)や、室蘭港におけるヘイムバード火災事故
(ノルウェー船籍のタンカー・ヘイムバード(総トン数35,355トン)が室蘭港への接岸に失敗し、
原油を大量に流出させた所へ曳船のエンジンの火の粉もしくは火花から石油気化ガスに引火。
同船は大爆発を起こして27日間にわたって燃え続け、8名が死亡すると共に一時は周辺住民に避難命令が出された)など、
大規模な炎上事故が起こっている。




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